Maze Haze Scapegoat/あとがき

・タイトル
メイズは『迷宮』『迷路』という意味です。解決しない事件を迷宮入りって言いますし、あと人生が迷宮入りしてるようなものだったので…M枠の単語はメイズに。
ヘイズは『もや』『霞』『煙霧』という意味です。メイズと語呂が合うし、警察にしっぽを掴ませない『』みたいで意味合いも良い感じだなーと思い、H枠の単語にしました。また、ヘイズは大気汚染や煙が原因で空気が濁っている状態を言うそうです。
スケープゴートは『贖罪の山羊』です。結構有名な単語だと思います。責任転嫁する為の身代わり、不満や憎悪を他にそらすための身代わり、という意味だそうです。『』は殺したいけど殺せない人の代わりに殺している=殺人の罪を肩代わりしていると言えるので、合うなあと。本人的には単なるお礼なんですけどね。そういう訳でS枠の単語はスケープゴートにしました。今回は今までの三部作とは若干違う構成にしたかったので、MHS全部を入れたタイトルにしました。

・キャッチコピー
見失った道標
タイトルに迷宮って入ってる所からして、まあそうだろうなっていう。人生にそもそも道標なんて無いんですけど(ある程度の指標はあるかもしれないけど人によって異なるし)、この二人…特にナギはそうだろうなと。でも互いが互いの救いになって、これから道標を作っていけたら素敵ですよね。お先真っ暗ではあるけど暗闇から光を見出せる筈と信じています。

・『』
『』には女神二人の要素が入っています。目の色と髪の一部、それと一人称です(ぼくとワタクシ)。人でありながら女神様と呼ばれるキャラクターが居たら面白いかもなーと思って考えました。
設定がかなり重いのでさあどうマイルドにするかと考えた結果、ハイテンションお嬢様口調になりました。このおかげで何とか中和出来てると思いたい。まあその口調も母の教育の賜物と思うと悲しいものがあるんですけども…。とんでもない過去を持ちながらこんなに明るいのは、そうしないとやってられなかったからだと思います。人生を楽しく生きたいという憧れがあって、だからこそ故意的かそうでないのかは分からないけど、頭のネジを数本外したのかもしれません。
顔の良さは母に散々褒められた部分なので自信ポイントだけど、その他の自己肯定感はマイナスに等しい。だから唯一出来る事だと思い込んでいる殺人を特技としてしまった。あくまで善意で恩返しでやっている好意からくる行為だから、罪悪感を抱く事も無い。友達殺された時と母親の時だけは自分の意志で殺してましたが。まあうん。狂ってしまってるんですよね。倫理観がバイバイしてしまっている。作中の行動見てたら、ちょっと変わってるけど純粋で素朴で優しい子なのにな。殺人なんかしなくても人を幸せに出来る力があるのに、本人がそれに気付けなかったのが辛い。ナギのおかげで気付けて良かった。
10話で、わざとモノクロームのリリィの言葉と全く同じものを使いました。「だって、もっとアナタと一緒に生きたい」リリィは死にたくない理由として、『』は殺したくない理由としてこれを用いました。その他にもこの作品、自分でも意図せず今までの作品の面影(特にイオニア三部作)が見える時があるので…改めて創作って面白いなーと思いました。

・ナギ
『』とまた違う殺人犯した子が欲しいなと思って考えました。作中の通り、彼は死にたいと思ってるけど死ねなかった母を殺してあげた過去を持っています。『』の殺したいけど殺せない人の代わりに殺してあげるという行動原理と対照的に感じます。ナギは優し過ぎたんだろうな。母が救われる事を選んでしまった。その結果自分で自分の首を絞める苦しい道を選び続けてしまった。大概の人間が通るであろう道から離脱してしまった。でもきっと今後は『』と楽しく生きていってくれると信じています。
ああ、もう遅い。何もかも。の部分はオルカが復讐を始める前の独白と同じです。ナギの場合は逆に全部終わって後悔した時にこう思ったけども。いずれにせよしんどい…。
一見『』のアピールとか矢印がめちゃデカに思えるから勘違いしがちだけど、ナギの方が圧倒的に依存度高いんですよね。見えないでっかい矢印が存在している…。
誕生日は神無月という事で10月です。神が居ないという事で。誕生日は誕生花のガーベラから取りました。白いガーベラの花言葉は『希望』『律儀』だそうです。

・その他
うちは割と誰かを殺す様なキャラクターが多いんですが、クロウは管理者からの命令とリリィ守る為にやってオルカは復讐の為にやってイオニアはより良い物語の為にやって『』は自分の自由を得る為とお礼と仇討ちでやってナギは救う為にやったので、全員行動原理違うなって思いました。人それぞれ…個性ですね…。
『』のズッ友が殺されるの本当に嫌で書きたくなくて執筆前に泣きました。でも書きました。ゴミしっかりゴミ箱に捨てたり横断歩道ちゃんと使ったり、そういう細やかな所から良い子なんだなっていうのを表現したつもりです。それだけに何であんな良い子があんな目にという思いが強まってしんどい。世の中こういう事件やもっと残酷な事件が知らない所で間違いなく起きてるんだろうなと思うと、人間怖いなって思います。事実は小説よりも奇なりって言葉があるくらいですからね…。
その他の箇所でも書いてる最中度々泣きました。ここまで書いててしんどくなったのは初めてかもしれないです。読み返す時も泣いたし涙無しで読めない。色んな意味でしんどい。でも苦しいだけで終わる訳では無くて前向きに終わるので救いは一応ある…といいな…。
この話を書いて正義って何なんだろうなって思いました。殺人は勿論いけない事です。本当に。けど、『』やナギがやった殺人って、結果的に誰かを幸せにしたんですよね。悪と断言するのもどうなんだろうっていうか。ダークヒーローみたいなものなんですかね…。善と悪って難しい。
これ凄くどうでもいい事なんですが、スレ民に結構愛着湧きました。