梅乃でぇす!絶賛はちくんと下校しながら、たのし〜くお話し中だよぉ!
「う〜ん、風気持ち良い!最近涼しくなってきたねぇ!」
「ぼちぼち秋だな」
「うんうん!」
あたし、なんか楽しくなるから夏が好きなんだけどねぇ。秋も過ごしやすいから好きぃ!
「読書の秋…食欲の秋…あとなんかあったっけぇ?」
「スポーツの秋とか」
「あ〜!それそれぇ!」
スポーツの秋…かぁ。
…あっ!そういえば!
「もうすぐ体育祭あるよねぇ!」
うちの学校は学年とクラスの垣根超えて、シャッフルでチーム決まるんだぁ。
「あたし、今年こそはちくんとときわんと同じチームになりたぁい!」
「…まあ、その方がエオリアも心置きなく応援出来そうだな」
「でしょでしょ〜?」
去年は3人バラバラだったから、エオリアちゃんがはわはわしちゃってたんだよねぇ。チームで順位決まるってなると、どう応援するべき!?って困っちゃうのは仕方ないよぉ。それでも全員応援してくれたけど!可愛かったなぁ〜!
でねでね!競うのも楽しいけど、あたしはやっぱり力合わせて何かする方が好きぃ!だからぜーったい3人一緒のチームがいい!
なれますよーーーーーにっ!!!
「なーれーたーよぉーーーーー!!!」
あたしは部活終わった途端に学校から家まで全力ダッシュで帰宅して、早速エオリアちゃんに報告した。
あれから数日経って、チーム発表されたんだけどねぇ…なんとなんとなんと!3人揃って緑チームに決定しましたぁ!やったー!ぱちぱちー!
「エオリアちゃん!応援してねぇ!」
「勿論ですの!わたくし、精一杯応援いたしますの!」
「わぁい!!頑張るぅ!!」
むぎゅむぎゅ〜ぎゅぎゅぎゅ〜ぷにぷに〜!
はぁ癒されるぅ…無限に力湧いてくるぅ…。
「次の体育で、リレー選手選抜の為のタイム測定あるらしいな」
あたしより先に帰って来てたはちくんが、ソファに座ってメモ帳に鉛筆走らせながら会話に入って来た。
「みたいだねぇ!はちくん一緒に選手なろうよぉ!」
「お前は出る前提なのかよ」
「うん!」
生まれてこの方リレー参加しなかった事ないんだもん!走るのって楽しいよねぇ!風を感じるっていうかぁ!
「…ま、やるだけやってみる」
「ありがとはちくぅん!ときわんにもお願いしてみるねぇ」
「兄貴は生徒会長の仕事やら何やらで忙しいだろ。負担増やすな」
「やだぁ〜!一緒に走りたぁい!」
「お前なぁ…」
中学校の体育祭、今回の合わせてもう2回しかないんだよぉ!?しかも同じチームなんて奇跡的だしぃ!!こんなチャンス滅多に来ないって!!だからぜーったい3人でリレー選手になりたい!!
なれますよーーーーーにっ!!!
「なーれーたーよぉーーーーー!!!」
あたしははちくんとときわんの手を引いて学校から家まで全力ダッシュで帰宅して、早速エオリアちゃんに報告した。
ときわんにお願いしたら、測定の時にめっちゃ頑張って走ってくれたらしくてぇ!無事3人でリレー選手なれたんだぁ!嬉しいー!!
し!か!も!
はちくんがアンカーで、あたしがはちくんにバトン渡すの!で、あたしはときわんからバトン貰うの!こんなのテンション上がらない訳ないよぉ〜!!
「凄いですのー!めのお姉さま、はちくんさま、ときわお兄さま、頑張ってくださいね!」
「頑張るぅ!!三つ子パワー見せつけちゃうぞぉ〜!!」
ハンカチで汗拭き拭きしながら、ときわんがにこにこしてる。その隣で、はちくんが鼻で一つ息を吐いた。
「ただいま〜」
あっ!ママの声だぁ!
あたしはリビングから玄関にスライディング入場した。そしたら、スーパーの買い物袋を持ったパパとママが居た。
二人で買い出し行ってたんだぁ!らぶらぶぅ!
「おかえりぃ!ねえねえ〜!あたし達3人共、体育祭でリレー選手やるんだよぉ!」
「えー!?凄いじゃない!」
わーい褒められたぁ!
「三つ子連鎖でバトン繋ぐんだよぉ!はちくんがアンカーなの!」
えっへん!って腰に手当てたら、パパが嬉しそうに笑った。
「ちゃんと撮らないとな」
「幹月、ビデオ担当ね!私は写真撮るわ!」
「うふん!可愛く撮ってねぇ!」
「任せなさーい!」
うへへへ楽しみ〜すんごい楽しみ〜いつも楽しみだけどこんなに楽しみなの初めてぇ〜!!
さぁて!待ちに待った体育祭当日ぅ!
「宣誓…!我々選手一同は、日頃の練習の成果を発揮し、仲間と一致団結し、スポーツマンシップに則り、正々堂々と競技を行う事を誓います!」
ひゅー!生徒会長かっこいぃー!
壇上から降りたときわんにぶんぶん手を振ったら、照れくさそうに笑って胸の前で小さく振り返してくれた。んひひ。可愛いねぇ。
隣に立ってるはちくんの肩に自分の肩をこつんとぶつけて、あたしは言う。
「頑張ろうねぇ!はちくん!」
「ん。全力出さねえのはダサいからな」
「さっすがぁ!」
エオリアちゃんに良い所見せなきゃだもんねぇ〜!んふふふ!あたしもフルパワーでいくぞぉ!
まずは個人競技ぃ!あたしが出るのは障害物競走だよぉ!
という事で、ときわんが実況とかしてるの聴きながら順番待ち中〜!
「梅乃〜!」
「めのお姉さま〜っ!」
あー!ママとエオリアちゃんだぁ!パパも手振ってくれてるぅ!嬉しい〜!ピースピースぅ!
ふっふっふ…障害物競走はねぇ…ただ走ればOKじゃないのがミソなんだよねぇ…!楽しいから大好きぃ!
よーしっ!あたしの番来たぁ!
パァン!って合図と同時に〜…猛ダッシュ!!
かーらーのー!!
「えいっ!」
ハードルぴょんぴょん飛び越えてぇ!
「それぇ!」
網をもしゃもしゃ掻い潜ってぇ!
「もぐぅ!」
吊るされてる袋入りのパンをぱくーっとしてぇ!
…さあ、一番のお楽しみぃ!!お題タイムだよぉ!!パン落とさないように気を付けて〜…!
「ふごー(えっとぉ)」
[眼鏡]
「ふがぁ(パパぁ)ーーー!!!ふごごごごごぉ(眼鏡貸してぇ)ーーー!!!」
パパ目掛けてダーーーーッシュ!!!
ふっふっふ〜!一位だぁ!やったぁ!
眼鏡無いと何も見えなくて困るって言われたから、眼鏡のおまけでパパも連れて来ちゃったよぉ。あたしのスピードについて来れるとは…パパ、やりおる!あとパン美味しい〜!
「梅乃、お疲れ」
「うん!ありがとぉ!」
んふふ〜頭なでなでされちゃったぁ!
「めのお姉さまもお父さまも、とっても速かったですの〜!」
パパからビデオ引き継いでたエオリアちゃんが、にっこり笑いかけてくれた!かぁんわいぃ!
「頑張ったわね梅乃〜!次の競技、破竹出るみたいよ。徒競走だって!」
「そうなのですかっ!」
エオリアちゃん、おめめキラキラぁ!分かりやす過ぎて可愛いよぉ〜さては彼氏の勇姿、目に焼き付ける気満々ですな〜?
「楽しみだねぇ、エオリアちゃん!」
「はいっ!」
よちよち〜なでなで〜!
…あたし速さに自信あるけど、はちくんもかなーり速いんだよねぇ。小学生の時は負けた事なかったんだけど、中学入って身長差開いてからは勝てなくなっちゃったのぉ。ちぇー!
「あっ!はちくんさまですの!」
ほんとだぁ!はちくん発見!
「はちくんさま〜っ!応援してますの〜っ!」
エオリアちゃん、にっこー!ってしながら両手上げてふりふり!癒しのオーラ抜群だよぉ!
パパママwithあたしも一緒に声援を送る!
こっちに気付いたはちくんは、ちらっとこっち見てからふいって顔背けて、片手をすっと上げた。
照れてるぅ…間違いなく照れてるぅ…。
「パパぁ〜今のちゃんと撮ったぁ?」
「バッチリだ」
ぐへへ。
さーてさて!リレー前にお手並み拝見しちゃいますかぁ!足だけどぉ!
おおー!はちくんはやぁい!いけいけぇ〜!
「「「「「きゃ〜っっっ!!!三枝せんぱ〜い!!!」」」」」
ひょえ!?な、何事ぉ!?黄色い歓声とはこの事ー!って感じの声援が聴こえたぞぅ!?
いっやぁ〜…流石はちくんだねぇ。エオリアちゃんがいるのにぃ!んもぅ!罪な男ぉ〜!
「はちくんさまーっ!!頑張ってくださいですのーっ!!」
やーん!!後輩ちゃん達の声の圧に負けじと対抗するエオリアちゃん!!健気だよぉ!!可愛いよぉ!!
ぱぱーっと走り終わって当たり前の様に一位取ったはちくんは、後輩ちゃん達に軽い会釈してからあたし達が座ってる閲覧席にまっすーぐ歩いて来た。エオリアちゃんがとててーっと駆け寄って行く。
「はちくんさまっ!お疲れ様でした!とってもかっこよかったですの!」
「おう」
ん?はちくん何か言いたそうだぞぅ?
こっち来た時よりなんか顔赤くなってるしぃ…もしかして、デレが来る!?デレ来ちゃう!?
「…エオリア。お前の応援、ちゃんと聞こえてたから」
と、と、特大のデレだぁーーーー!!!あたし消し炭になっちゃうよぉ!!!
「ありがとな」
「はい…っ!」
むふふ!二人共にこにこしてるぅ!幸せそう過ぎてあたしも幸せだよぉ!にまにまぁ!
ときわんの誘導が上手だからか、サクサクスムーズに進んでぇ…時間通りにお昼ご飯になりましたぁ!
「あたし、ときわん迎えに行ってくるねぇ!」
「俺も行く。お前だけだとその場で喋り続けて休憩時間終わりそうだからな」
否定出来なぁ〜い!!
という事で、あたしとはちくんはテントに向かった。
そぉれ駆け足ぃー!いっそげー!
む!ときわん発見!
「お疲れ様ぁ!お昼食べよぉ!」
「梅乃、破竹!」
タオルで汗拭いながら、ときわんが嬉しそうに笑ってくれた。今日涼しいのに暑そうにしてる…働き詰めだったんだろなぁ。あとで肩揉んであげよっと!
「兄貴。これ」
「わ、助かるよ…!ありがとう」
え!今はちくんが渡したのって、ママが持って来てたキンキンに冷えたスポドリ!?しれっと紳士的な事やってるぅ!!
え〜あたしもときわんに何かしらあげたぁい!なんか無かったかな…うーんと………食べ終わったパンの袋しかないよぉー!!こんなのあげたら代わりにゴミ捨てさせようとしてる駄目妹だよぉー!!
って考えてたら…先生達とお話ししてたときわんが、てててっとこっちに来た。
「お待たせ。行こっか」
「うん!行こ行こぉ!お弁当、すっごく美味しそうだったよぉ!」
ママとエオリアちゃんとパパの合作らしいの!パパも実は料理出来るマンなんだぁ!うへへ楽しみぃ!
「いっただっきまぁーーーす!!!」
おいしいぃいぃぃぃいぃ〜!!!!ほっぺ落ちたぁ〜!!午後も頑張れるぅ!!
唐揚げとかハンバーグとかエビフライとか食べて、今は右手におにぎり左手にサンドイッチ装備してモリモリ中!幸せだよぉ〜!
「あの…っ!はちくんさま!」
お!?エオリアちゃんが動き出したぞぅ!?
「この卵焼き、わたくしが作ったんです…!」
ぬぁにぃーーーー!?!?!?エオリアちゃんの卵焼きあたしも食べたぁい!!!!!
「梅乃〜」
「なぁにママ!」
「あんたのはこっちね。甘いやつ」
「わぁい!!あたし甘いの大好きぃ!!」
「はーい、知ってる知ってる。松和はだし巻きね」
「ありがとう、お母さん」
あたし達三人、卵焼きの好みバラバラなんだぁ。ママいっつも分けて作ってくれるの!
はっ!!
って事は…エオリアちゃんが作ったのって、醤油で作ったしょっぱい卵焼きー!?あたしの好み真逆のやつぅー!!
「はちくんさまの為に作りました…!美味しいといいのですが…っ」
やっぱりはちくん専用卵焼き(in愛情という名の隠し切れてない隠し味)だぁー!!
…んなっ!?エオリアちゃん…その構えはもしや!?
「あーん…ですの…!」
ぎええええええええええ可愛過ぎるよおおおおおおおおおおおおおーーーーーー!!!!!
「ん」
恥ずかしそうに食べるはちくん可愛いよおおおおおおおおおおおおおーーーーーー!!!!!
「…お、美味い。腕上げたなエオリア」
「本当ですかっ!嬉しいですっ!」
あはぁ〜微笑ましい〜お腹だけじゃなくて心も満たされた感覚ぅ〜。
「梅乃。口の周り大変な事になってるぞ」
「ありがとパパぁ」
ふきふきしてくれたぁ!
「あと、にやけ過ぎて大変な事になってるぞ」
それは不可抗力ぅ〜!
ときわんの肩もみもみしたりエオリアちゃんもふもふしたりで存分に休憩して〜…いざ後半!!団体戦、いっくぞぉー!!
ぽいぽいっと玉入れてー!!
「ほいほいほいほいほいほいっ!!」
ぐいぐいっと綱引いてー!!
「ぬぉりゃあぁあーーーーーーーーー!!!!」
緑チーム、快⭐︎進⭐︎撃!!ぶい!!
「いよいよリレーだねぇ!はちくん!ときわん!」
「おう」
「う、うん…!」
はちくんはちっとも緊張してなさそうだけど…ときわんはドキドキしてるみたい。あたしもドキドキしてるけど、多分ときわんのドキドキはあたしと違う気がする。楽しみー!って感じじゃなさそうというか。
「ときわん!リラックスだよぉ!」
背中ポンポン!ぎゅっぎゅっぎゅ!
「一緒に出られる様に頑張ってくれてありがとぉ!あたし、それだけでじゅーぶん嬉しいんだよぉ!だから、楽しもうね!」
「ふふ…ありがとう、梅乃」
「たまには良い事言うじゃん。お前」
ちょちょちょちょちょーーーーーい???たまにはって何ですかぁ〜!?んも〜!!
ま、別に良いけどねぇ!
「…心配すんな。兄貴の次は梅乃だし、アンカーは俺だ」
ときわんの肩にぽんと手置いて、はちくんは続ける。
「絶対勝てる」
そうだろ?って言いたげな視線とバチっと目が合った瞬間、あたしの心は…ぶわぁあーーーー!!ってなった!!
「そうだよぉ!!全然負ける気しなぁい!!」
勿論、勝敗よりも楽しい方が大事だよ?でもね…勝ったらもっと!!もーっと!!楽しいが大きくなるの!!皆で勝利の喜び味わいたぁい!!
「心強いよ、二人共」
良かったぁ!ときわん、やーっとホッとして笑ってくれた!
「任せてぇ!!」
そーれ!ハイタッチだぁ!
三枝兄妹〜〜〜…ファイト、オー!!!
さぁ〜いよいよ始まりましたぁ!!実況はあたし!!梅乃がお送りしまぁす!!
今の所…接戦!!
ちなみに!
リレー選手は1チームにつき8人で、男の子と女の子で交互に走るよぉ!スタートは女の子で、アンカーは男の子!1人100メートルずつ走るんだぁ!
「めののーん!頑張ってね!」
あっ!美術部の子達だぁ!チーム違うのに応援してくれるの優しい〜!嬉しい〜!
「ありがとぉ!」
部活といえば…あたし、運動部にめっちゃ勧誘されるんだよねぇ。そんなに運動神経良いのに美術部は勿体無いって。大会出たら成績残せるよって。
でも、違うんだよねぇ。
確かにあたしは、走るの好きだよ?風になれたみたいで楽しいから。
だけど…あたしの楽しいは、一個だけじゃないんだぁ。
小さい頃から、絵を描くのが好きだった。好きだなぁ!って思ったものを形にして残すのが、大好きだった。
そして今は、はちくんの…大好きなお兄ちゃんの小説を、漫画にする楽しさを知ってる。
あたしの大事な夢。
それは、はちくんの素敵な物語を…1人でも多くの人に届ける為にお手伝いする事。
美術部で絵を描く事は、運動部の子から見たらただの遊びなのかもしれない。そんな事するより大会に出て結果を出す方が、あたしの為だって思ってくれたのかもしれない。
けどね。記録に残らなくたって、走る事は出来るんだよ。
楽しく。何にも囚われずに。自由に!
あっ!ときわんがバトン受け取った!
「「「「生徒会長ーーーー!!!頑張ってくださーーーーーい!!!」」」」
んきゃーーーー!?!?男女学年問わず凄い応援だよぉ!?!?
ときわん、さっすがぁ!いっぱいラブレターならぬファンレター貰ってたからねぇ!誇らしいよぉ!
「ときわーーーん!!ヘイカモーーーン!!」
あはっ!ときわん、全速力で頑張ってて苦しそうだけど…でも、ちゃんと笑ってる!楽しそう!良かったぁ~しかも良いペースぅ!誰にも抜かされてないよぉ!
…さーて、準備しますかぁ!
「梅乃、お願い!」
来たぁ!!バトンの感触!!
「任されましたぁ!!」
三枝梅乃、エンジン全開!!全速力で前進!!いきまぁーーーーーっすぅ!!!
あー…やっぱり、楽しいなぁ!どんどん周りの景色が流れていって、変わっていって…心臓はドキドキしてて!
前に居た子を抜かす度に、心の中でガッツポーズ!ふふふ!もーっと速く走らないと、置いていっちゃうんだからぁ!
「梅乃ー!!今トップよ、トップ!!」
ママの声だぁ!
「ちゃんと撮ってるぞー!!」
パパ!ナイスゥ!
「めのお姉さまーっ!!かっこいいですのーっ!!」
っしゃあああああああああああああああーーーーー!!!!!!!!!
「はちくん!!頼んだぁ!!」
緑のバトンをパシッと渡す。そしたらはちくんは、ふっと笑った。
「よくやった。後は任せろ」
………っっっ!!!〜〜〜〜〜っ!!!
「うん!!」
みるみる内に遠ざかっていく背中を見送る。今すぐにでも追いかけたかったけど、その気持ちをグッと堪えて、身体中に響いてる心臓のドクドクを感じながら…思った。
はちくんはもう、あたしより速く走れる。でも…絶対追い付くんだ。追い付いて、それで…はちくんの隣を走りたい。
同じ景色を見ていたい、って。
んひぃー!!お家帰ってからも汗だっくだくだよぉー!!楽しかったぁー!!もうぜーんぶ楽しかったぁ!!
「優勝ですのー!優勝ですのー!」
「優勝だよぉ!優勝だよぉ!」
エオリアちゃんとくーるくるくる!おてて繋いでらんらんらん!
「多分来年のチーム、俺らまたバラバラだな」
「んふふ〜…絶対勝つからぁ?」
「そ」
確実にバランス崩壊だもんねぇ!最後はちくん独走状態だったしぃ!
「じゃあ、次はライバルだねぇ!」
「負けねえ」
「あたしもぉ!」
拳こつーん!
「破竹、梅乃。お母さんが、お風呂沸いたって」
「やったー!!あたし一番乗りぃ〜!!」
「こいつ」
「早い者勝ちだよぉ!!」
「上等だコラ」
家の中でまで走らなーい!!ってママに怒られちゃったぁ!てへ!
…ふふ。
体育祭、楽しかったぁ!!