バレンタインだよぉ〜!友チョコいっぱいだよぉ〜!るんるんるん!皆で食べるぞぅ!
バレンタインの友チョコ交換、毎年楽しみなんだよねぇ。ママのスイーツ布教出来るしぃ。今年はチョコのカップケーキにして貰ったんだけど、大好評だった!
料理出来る人って凄いよほんと。作ったもので誰かを幸せに出来ちゃうんだもん。
あたしも…料理は無理だけど、絵で幸せを作っていけたらいいなぁ。へへへ。
「ただいまぁ〜!」
…あれぇ?なんか静かだなぁ。誰も居ないのかな。パパはお仕事だしぃ…あっ!そういえばママ、今日エオリアちゃんとスーパー行ってくるって言ってたっけぇ。
早く帰って来ないかなぁ!カップケーキの事報告した〜い!とりあえずリビングで待ってよ〜っと!
「ひぇっ」
扉開けた瞬間、思わず垂直にぴょんって跳ねちゃった。照明点いてない部屋で夕焼けをバックにしたはちくんが、神妙な顔して指組んでダイニングテーブルに座ってたから。
「ちょっとはちくぅん!びっくりしたよぉ!」
「助けてくれ」
「んえ!?」
はちくんがあたしに助け求めるなんて、どーいう風の吹き回しぃ!?なんか雰囲気が葬式会場なんですけどぉ!?
「どしたの!?なんかやらかしたのぉ!?」
「…これを見てくれ」
そう言ってはちくんは紙袋を取り出した。一個じゃなくて、何個も何個も手品みたいに出てきた。
中身見たら…全部、チョコ!!!
しかも見た感じブラックとかビターとかじゃなくてミルク系!はちくん甘いのそんなに得意じゃないのに!
「これ全部消費するまでに、どんだけ掛かると思う…?」
「え、えっとぉ…ノーコメントでぇ…」
はちくんがっくり項垂れちゃったよぉ…。
「直接だったら断れたんだけどな…置き逃げされたら、持って帰らざるを得なかった」
話聞いたら、下駄箱とか机の中とか大変な事になってたんだってぇ。
チョコに添えられてた学年と名前見た感じ、後輩の子達からみたい。皆で憧れの破竹先輩にチョコ渡そ〜!ってなったのかなぁ。その子達は青春の1ページ気分で楽しかったかもだけど、はちくんからしたら悪意なき新手のテロだよぉ〜!!やめたげてよぉ〜!!
「つーかさ。市販品なら良かったけど、顔も知らん奴からの手作り食うの怖ぇんだよな」
「そりゃそうだよねぇ」
何入ってるかわかんないしぃ。それ言ったら外食も似た様なものだけど、個人からの贈り物は話変わるよねぇ。
「でもお前、野菜以外なら何でも食うだろ。アレルギーもねえし、賞味期限切れてようが地面に落ちようが、美味い美味いって食ってただろ」
「度を超えた食いしん坊みたいに言わないでよぉ!?勿体無い精神で食べてただけですぅー!!もしかしなくてもはちくん、代わりに食べさせようとしてるよねぇ!?」
ねえねえねえねえ〜〜〜!?ものすんごい勢いでめっちゃ頷かれてるんですけどぉ〜〜〜!?
「頼む。この通り」
いやぁあぁあーーーー!!はちくんに頭下げられるの怖いよぉおぉおーーーー!!
「た、ただいま…」
あっ!!ときわん帰って来た!!
「おかえりぃ!!助けてぇ!!大変なんだよぉ!!」
……え。
「その台車と段ボール…どしたのぉ…?」
「先生が貸してくれたんだ」
「そ、そうなんだぁ〜…」
待って待って待って。ときわん隠れるレベルの山盛り段ボールの中身…嫌な予感しかしないんですけどぉ…見なかった事にして開けずに仕舞っておきたいんですけどぉ…。
「実は、チョコ貰ったんだ」
「うわあああああああああああああああーーーーー!!!!!!!」
ぎゃーーーーー!?!?ただでさえチョコの在庫大量だったのに更にドカンと増えたせいではちくんが発狂しちゃったよぉおーーーーー!?!?
「お返しは大丈夫って言って貰ってるんだけど、その…一緒に食べて貰えると…助かる…」
三食+おやつ全部チョコにすればすぐ消費出来るかもだけどいくらなんでも拷問過ぎるぅー!!消去法で今後のおやつ全部チョコにするにしても絶対飽きるぅー!!
誰か助けてぇえええええええーーー!!!!!
P.S.救世主エオリアちゃんが全部笑顔で平らげてくれたよぉ!めでたしめでたしぃ!