ミラ達、映画館に来てるのだー!!!
何を観に来たのか…?ふっふっふ…!勿論!
破竹せんせー原作の映画なのだよ!
待つの楽しかったなぁ!カレンダー結構捲ったけど、体感あっという間だったのだ!ひゃっほー!わくわくだー!
ティッシュはボックスで持って来たし、ハンカチじゃなくてバスタオルにしてあるのだ。泣く準備万端なのだ。水分無くなって干からびる前提なのだ。
とりあえずロビーで待機中なんだけど、初日の一番早い時間なのに人間多いのだよ。
チケット予約しといて良かったのだ。ミラとヒイラギ背ちいちゃいから、ちゃんと前に誰も座らないお席にしてあるのだ。抜かりはないのだ…!
「ごしゅじんさまー。ぽぷこん、ぽぷこん」
「OK!映画といえばポップコーンだよな!」
と言いつつ、ミラの分は今回見送るのだ!食ってる場合じゃない気がするし!飲み物だけ買っとこ〜。
「ぽぷこんー」
ふふふ!ヒイラギ嬉しそうなのだ。ポップコーン持って尻尾ふりふりしてるのだ。可愛いのだ。いくらでも買ってやりたくなるのだ。
「ミラ殿〜お待たせしたでござる」
「テオさん!おかえりなのだ!」
兄者とお手洗い行ってたテオさんと無事合流なのだ!
「ミラたんこいつ個室の中まで付いて来たんだよ。有り得なくない?見えてないは免罪符にならなくない?」
「そうしないと兄者映画終わるまでわざとトイレ篭りそうだしな」
「流石ミラ殿。拙者もそう思っていたのでござるよ」
テオさんとうんうん頷き合ったのだ。
兄者、文字通り身も心も悪魔だからさ。破竹せんせーの作品に嫌悪感あるっぽいのだよ。
でもご覧の通り連れて来たのだ。ミラがテオさんと映画観る約束してたのと、テオさんは兄者から目離す訳にいかないのとで。
兄者にお留守番という選択肢は無いのだ。腹くくれなのだ。
「おといれ、ながかったー。あにじゃ、おなかいたた?」
「あ?ただの仮病だ」
「今世紀最大級の腹痛に襲われてるって言ってたではござらんか」
「うわーお腹痛いーストレス性かもー死ぬかもー」
「胃腸薬あるでござるよ」
「いらねえよゔぁーーーーーーか」
「今、馬鹿って言ったでござるか?」
「言ってません」
「言ったでござる」
「言ってません」
まーた始まったのだ。やれやれ。
「ヒイラギ!ミラにもポップコーンおくれなのだ!」
「いいよー。いっしょ、たべよー」
「ありがと!」
うまー!やっぱ、ポップコーンは塩だな!
そんなこんなで、はい着席ぃ!!
そうそう、さっきパンフレット買ったのだ!早く読み読みしたい所だけど、グッと我慢するのだ。お家帰ってからにするのだ。
パンフレットと言えばネタバレの宝庫だけど、ミラはとっくに原作小説読んで内容知ってるから、そういう危険性は無い!つまり!余韻の為にあえてお楽しみを後にする作戦なのだよ!
破竹せんせーのインタビュー載ってるらしいのだ。めちょめちょ楽しみなのだ。テオさんに読み聞かせねば!
「兄者殿、後ろの方の迷惑になるでござる。早くツノを隠すでござる」
「はぁ〜〜〜???これは我のアイデンティティなんだが???何故わざわざ人間如きの為に…」
「では、へし折るしかないでござるな」
「隠しまーす。はい、見えなくしましたー」
「うむ」
「こいつ悪魔だろ」
テオさん、兄者の扱い慣れてんな〜。頼もしいのだよ。
それにしても、エクソシストに感謝する日が来るとは。何があるかわからんもんなのだ。
エクソシストに見つかったら全力で逃げろって学校では教わってたんだけどなー。まさかのお友達なれちゃったのだ!お友達!えへへ!
何せテオさんがいる限り、人間界…これにて安泰なのだ!
ヒイラギとポップコーンシェアしながら予告見てたら、遂に消灯タイムになったのだ。色んな映画の宣伝見たけど、どれも面白そうだったのだ。しかーし…ミラの頭の中は今…破竹せんせーの映画でいっぱいなのだよ…。
「そろそろなのだよ、テオさんっ」
テオさんは光も分からないって言ってたから、耳元でこそこそーっと教えたのだ。そしたら嬉しそうに頷いてくれたのだ。
「恩に着るでござるよ、ミラ殿。楽しみでござるな」
「うんっ!」
さあ来るぞ…来るぞ…メインディッシュが!!
「めぢゃぐぢゃよがっだのだぁあぁ〜〜〜…」
オォン…ウオォン…前が見えねえのだよぉ…ティッシュティッシュぅ…ずびーーーーーー…ふぅ…オォン…オォン…!!
内容の良さは知ってたけどぉ…うっく…演技がめっちゃドンピシャって感じでぇ…ひっく…制作側のリスペクトと愛が感じられてぇ…えぶぅ……。
「よしよしーよしよしー」
「ありがどぉびいらぎぃ…」
ヒイラギさっきからミラの鼻かみティッシュゴミ袋に詰めたり、ミラの頭なでなでしてくれてるのだ。有能オブザイヤー受賞なのだ。帰ったらいっぱい甘やかすのだ。
「ミラ殿…あとで感想会するでござる…」
!!!!!感想会!!!!!
「やるやる!!絶対やろう!!」
バスタオルで顔覆ってるテオさんの最高な提案に、ミラ全力で同意したのだ!そんなん楽しそう過ぎるやろがい!てか既に楽しいわい!
とりま清掃の人の迷惑になっちゃうから、ミラ達はよろよろの足取りで席を立ったのだ。
「あれ?もしかして兄者…泣いてる…?」
もしや…あの兄者に善の心が…!?ようやくこの良さが分かったのか!?
「生還出来て良かったなと思って」
うん知ってた。
いやぁ…楽しかったなぁ…ほんと…。
エンドロールの時に鼻すする音あちこちから聞こえてたし、照明ついた時に拍手起きたし…皆も感動してたんだなぁと思うとさ…もうミラ、嬉しくて誇らしくて!!世界の中心で愛を叫びたい気分になったのだよ!!破竹せんせーにあの光景見せたげたかったのだ!!
「テオさんテオさん!あとでパンフレットの内容読み聞かせるのだ!」
「本当でござるか…!かたじけないでござる!」
「破竹せんせーのインタビューあるのだよ!」
「それは見逃せないでござるな!」
「何も見えてないだろお前」
うるせえぞ兄者。水差すんじゃねえのだ。
とりあえず足踏んどいた。
「パンフレット読んだら、2回目行くのだ!」
「賛成でござる!」
「えっミラたんそれはちょっと」
「色んな情報入れてからだと、初見とはまた違う楽しさがあるのだよ!」
「全く以ってその通りでござる。流石ミラ殿でござる」
「ミラたん?回数重ねる毎にお兄ちゃんのライフがゴリゴリ削れるんだけど」
「よっしゃ!感想会の為に、スーパー行ってお菓子とジュースいっぱい買うのだ!」
「おかしーおかしー」
「荷物持ちは任せて欲しいでござる!」
ミラ達は、おめめ腫らしておてて繋いで走り出した!
やっぴっぴー!!楽しさが終わんねえのだー!!ひゃっほー!!
幸せをありがとうなのだ!破竹せんせー!